本を読んで考える力と共に言語力を育てる。
Another UNIverseが目指している英語教育です。


読書を通して思考力はもちろん母国語や英語の言語能力を高く育てることが可能であることは以前からよく知られています。現在日本でも電子書籍の普及とともに子ども英語教育にオンライン図書の利用は年々増えつつあります。
しかし、一人で黙々と本を読んで思考力が伸びてくれたらいいのですが、
実はそれではなかなか高い効果は得られません。その子が持っている能力にも関係しているからです。
本を読んだ後の指導、RetellingやBrain Stormingが思考力を育てるためにとても大事なのです。
読んだ本のストーリの要約を取ったり、そのストーリの中から話を広げて意見を話す時間を設けてあげることで、思考力を飛躍的に伸ばすことができます。日本語の本でも英語の本でもアプローチは同じです。
良質の本を沢山読んで英語はもちろんのこと、心の教育まで一緒にできたら最高ですよね。
お家で多読をして英語感覚を育てて、
先生とは精読をして思考力を育てていく。
多読と精読は、それぞれ生み出す結果が変わってくるので、どちらも大事です。
では、どれくらいの数の本を読めばいいのか、
どんな本を読めばいいのか、個人の判断では難しいですよね。
そんな時にオンライン読書システムを使えば問題は解決します。
自分が本選びに悩む必要もなく、システムに沿って本を読んでいけばいい訳ですので。
英語本読書指導で使われる本やシステムは本当にいっぱいありますが、基本英語圏の子ども達の年齢に合わせてレベル分けをされています。日本にいる子ども達が指導を受ける時は、まずレベルテストを行い、レベルにあった本を読ませて指導をしていくことになります。
現在Another UNIverseでも使っているオンライン読書システムの強いところは、
1)生徒さんが本を買わずにお家で多読が手軽くできること:システムの中に入れば何万冊の本がタッチするだけで読めるわけですので、お金を惜しまずどんどん本を読んでいくことができる
2)時間と場所を問わずにタブレットで本が読める
3)ネイティブの音声で読み聞かせもしてくれる
4)自分の声で音読をして録音もできる
5)クイズを解いて内容確認もできる
6)生徒一人一人の読書進行状況が一目でわかる
全てがシステムの中に揃っていて本当に素晴らしい時代だなと思いました。
メリットばかりだといいのですが、
現場で指導しながら思ういくつかのシステムの惜しいところがあります。
1)世界の名作の本が著作権などの縛りで入っていないこと
2)NonfictionとFiction(本のチョイス)に偏りがある
3)タブレットや携帯、パソコンで読むと眼を悪くする可能性がある
4)ペーパーブックがくれる温かみを感じることができないこと
海外の高額のオンラインシステムを使えば1)番くらいは解決できますが、あまりにも高額なので小さな英語塾で取り入れるにはほぼ不可能に近いです。取り入れても結局は生徒さんにも費用の負担がかかってしまうのです。
沢山読むのは何の本でもいいのではなく、良質の本を沢山読んでほしい。
世界の名作と呼ばれる本から送るメッセージを子供達と一緒に話し合いたい。
それで、今回私が韓国に足を運んで一番見たかったのが、ペーパーブックを用いって行う原書指導の英語塾でした。
韓国では現在ペーパーブックとオンラインシステムを同時に使う融合システムが定着しています。
韓国の英語原書読み指導は20年ほど前から始まっていて、英語図書館と言う名でだいぶ進化を遂げています。
最初はお母さん達がお家で英語の絵本の読み聞かせから始める英語教育として流行り出しました。お母さんが家で本を通して行う英語教育を、お母さんブランド英語(엄마표영어)と言います。この方法でかなりの高いレベルまでの英語力をつけさせることが可能だったのです。
そして、15年の年月を経て、お母さんがする英語本読み指導の限界を越えるために、いろんな指導法やシステムが生まれていて、さまざまな教育機関で積極的に指導が行われ、読書指導教育での高い結果を生み出していることを実際に見せてくれています。
それを実際に見て、日本でも実現可能なのか、いろいろ見てきたい!
これが今回いろんな教育機関に視察に行ってリサーチしたり、セミナーやミーティングに参加した理由です。

そして韓国の英語図書館(英語本読書指導塾)に直接行って、さらに強く思うようになりました。
Another UNIverseでもこのペーパーブックの良さとオンラインの良さを融合させた教育方法を是非取り入れたい。
世界の名作を、温かみのあるペーパーブックを、
Another UNIverseの子供達に読ませてあげたい。
次回は韓国で原書読み指導のためのセミナーなどに参加して実際わかったこと、思ったことを書いてみたいと思います。

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